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乳房のトラブル   その原因は

年の瀬待った昨年の事例より考えてみたいと思います。生後9日目の家族より訪問依頼がありました。主訴は母乳の分泌が足りないということです。まず初めに気になったことは、乳頭と乳輪の間の亀裂です。乳頸と言いますがその部位の裂けている状態です。母親は、乳汁の分泌を気にしています。が、分泌の状態より乳頸の裂けている様子の対応が大切です。現状のままに授乳をしていくと進行して母乳を飲ませるのに痛みが強くなり飲ませられなくなります。その原因とその対応を知らずに続けることは難しくなります。クリニックでは、軟膏を塗るようにいただいてきました。が、根本的な治療ではありません。基本的には、マッサージにて乳房の中を緩めることが必要です。次に、母乳の与え方を見て、より良い状態に改善してゆくことが大切です。この事例では、マッサージをしながら母乳の与え方を改善して治ってきました。それと共に母乳の分泌も増えてきました。この症例では、母乳の絞り方として飲ませる前の準備と飲ませ方のポイントを繰り返して練習しました。主なポイントとして、飲ませる時の準備、赤ちゃんの抱き方と飲ませ方、飲ませるスタイル、飲ませる時間などその状態に応じ考えていきました。母乳育児では飲ませ方は基本ですのでトラブルを起こさないように理論的な学習をしておくと良いでしょう。

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