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母乳継続で気おつけること

訪問専門の認定者ですが、次の様な症例を経験しました。今年の夏は暑い日が多く長く続いています。例年になく、児を良く見ながら(育児ですが、看護の様な状況の判断の必要な時もあり)子育てをする事がとても大切です。最近訪問した3人目の生後8か月の事例です。

母親からの情報によると、7月頃暑い日が続いていました。(母乳の飲みが悪くなり、離乳食も食べなく機嫌が悪い。その頃よりここ1か月体重のふえが悪い。母乳の飲みを気にしている。その理由として母乳の飲みが浅くなり、乳頭を引っ張って少し飲んですぐに離す。飲んでいる時、ゴクゴクと音が聞こえない。)という。

私の感じたことは、床の上で動いている乳児の顔面をみて「飲んでいる水分が少し足りない」熱は36、7度であるが、顔面が薄いピンク色で活気がない。母親には「飲んではいるが、この暑さだからもっと飲んでも良いね。」と話す。更に情報を得るために聞いてゆく。尿量1日4から6回。排尿後のオムツが重みがないという。(桶谷では、1日6回が最低の排尿回数である。)室内には物が散乱していて、落ち着いて母乳を飲ませていないかも。

乳房のマッサージ(手技)

床に布団を敷いて、手技をする。乳房の状態が母乳育児では大切である。乳房はほどほどの大きさである。が、乳房に触れてみて乳汁の貯まりとしこりが感じられる。乳頭からの乳汁の分泌が少ない。手技を続ける。乳房の奥が重いと言う。奥を緩めていくと、突然に乳汁が噴水の様に飛び散る。「乳房の奥が開いたかな。」母親は「軽くなった。良かった。」といい、乳児に飲ませる。ごくごくと、長く引っ張らず飲んだ。本日の問題はひとまず解消する。

この様に母乳育児は、数字に現れる事がないし、乳児の発達が十分でないので何が起きているか分からない事がある。そうであるから、育児をされるお母様は、常にお子様の様子をしっかりと観察をしてゆくことはたいせつである。そして今の状況が適切であるかどうかの判断が求められます。

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